国保税収納率 過去最高96%/宮古島市
20年度収納額12億3000万円
市の2020年度現年度分の国民健康保険税収納率は96・07%となり、前年度を1・77ポイント上回って過去最高を更新したことが国民健康保険課のまとめで分かった。収納額は12億3252万円で前年度比3526万円の増に。新型コロナウイルスの減免制度で3122万円が減免された。滞納繰り越し分の収納率は13・33ポイント増の47・18%だった。
市の国保税現年度分収納率は13年度に90・55%と過去最高を記録すると、その後も微増を続け16年度には92・44%にまで増加。17年度は92・07%と前年度を0・37ポイント下回ったものの、18年度は1・37ポイント増の93・44%、19年度は0・86ポイント増の94・30%と再び増加を続け、20年度は1・77ポイント増の96・07%にまで上昇した。
20年度に収納されるべき税額として市が算出した調定額は12億8283万8700円。それに対し収納額は12億3252万2068円だった。前年度比で調定額は1261万2500円、収納額は3526万4700円の増となった。
20年度は新型コロナウイルスの影響で、前年度所得から3割以上の収入減が見込まれる人を対象とした減免制度が創設された。市には169件の減免申請があり、145件が認められ、合計で3122万5400円が減免された。それでも同年度は調定額、収納額ともに前年度を上回った。減免制度は21年度も継続が見込まれている。
滞納繰り越し分の調定額は2億4203万1108円、収納額は1億1418万3762円で、不納欠損額は1504万1843円となった。
収納率が上昇した要因について国民健康保険課では「被保険者の皆さんが国保制度を理解して、きちんと納めてもらえたためだと思う。県による国保のテレビCMなどの活動も理解が進む一端となったのではないか」との考えを示す。
21年度について同課では期限内納付への協力を求めるとともに、「国保税の被保険者は自営業者が多いので、コロナの影響が全くないわけではないと思う。支払いが困難になった場合には相談してほしい」と呼び掛けている。