宮糖城辺13・68度、沖糖14・26度/キビ製糖操業から1カ月
品質ほぼ横ばい
宮古本島製糖2工場と宮古製糖多良間工場の製糖操業は7日で開始1カ月を迎えた。品質の実績(累計)をみると、平均糖度は宮糖城辺が13・68度、沖糖が14・26度、宮糖多良間は12・4度と先月7日の開始当初に比べると上昇しているが、ほぼ横ばいの状況。昨年10月に接近した台風による被害が伸び悩みの要因とみられる。品質の高低は農家所得に直接響くため、今後の冷え込みなどによる品質上昇が期待される。
宮糖城辺は6日までに4万463㌧を搬入した。先月末に工場内ボイラーの故障で数日間原料の搬入を停止したが、現在はフル稼働で対応している。
品質区分は基準糖度帯(13・1~14・3度)内の原料が最も多く50・88%、次いで基準以上の24・58%、基準以下は24・54%。農家の1㌧当たり平均手取額は2万2263円。
沖糖宮古は開始1カ月で5万4906㌧の原料を搬入。平均糖度は度台を維持しており今後の上昇が期待される。品質区分をみると基準糖度帯の原料が39・41%、基準以上が47・23%、基準以下は13・37%。農家の1㌧当たりの平均手取額は2万2864円と増加傾向にある。
宮糖多良間は依然として厳しい品質取り引きが続いている。品質区分で基準糖度帯以下の原料が全体の68・1%を占めており、基準内は28・7%、基準以上はわずか3・2%にとどまっている。原料は開始1カ月で6788㌧を搬入した。1㌧当たりの農家平均手取額は2万878円。
各工場とも平均的な数値で見れば品質面で伸び悩んでいる。工場関係者は「やはり昨年10月の台風の影響を受けている。キビにも若干勢いがない」と話しており、今後の冷え込みなど気象条件に伴う品質上昇を期待した。