きょう昼前まで暴風域/台風6号
最大瞬間風速38・6㍍
大型で強い台風6号は23日、宮古島を直撃した。最大瞬間風速は下地島空港で38・6㍍(午前8時37分)を観測。暴風域を抜けるのは24日の昼前(午前9時~正午)の見込み。進行速度が遅く、2日間にわたって暴風域に巻き込んでいる。海、空の便は21日から3日間連続で全便欠航した。宮古島地方気象台は「今後も暴風や大雨、高波、高潮に警戒が必要。常に最新の情報を入手してほしい」と呼び掛けた。
台風は、23日午後2時には宮古島の南西約30㌔にあって、ゆっくりとした速さで北北西へ進んだ。中心気圧は955ヘクトパスカル。中心から全域130㌔では風速25㍍以上の暴風となっている。
24日には非常に強い台風に変わる予報。同日正午には宮古島の北北西約220㌔に移動し、時速15㌔の速さで北北西へ進む。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は60㍍の見込み。
台風の吹き返しの雨雲が掛かると、1時間に70㍉の非常に強い雨が降る恐れがあり、土砂災害や低地での浸水に警戒が必要という。
沖縄電力によると23日午後2時現在で宮古島市で3570戸、多良間村で130戸の停電が発生している。遠隔作業による復旧作業を実施。風雨が収まり次第、本格的な屋外での復旧作業を開始する予定。
市は市内全域に避難指示を発令し、不要不急の外出を控えるよう求めた。市内7カ所の避難所には、午後2時現在で21世帯35人が避難している。
市消防本部によると、23日にはけが人などの搬送はなかった。