リストバンドで安心訴え/多良間観光協
来島者に配布/新型コロナ
【多良間】村ふしゃぬふ観光協会(友利哲市会長)は4日から「グリーンスマイルプロジェクト」を展開している。来島者に新型コロナウイルス感染拡大防止に協力してもらう取り組み。村滞在中の毎日の体調管理などに同意してもらうとともに、来島時にPCR検査の陰性証明書やワクチンの予防接種済証を提示した人にグリーンのリストバンドを配布する。同協会では「観光客の誘致が目的ではなく、来島者と島民との安心をつなぐ手段」と訴えている。
同協会では多良間は人口1100人ほどの小さな離島で医療体制も物資も十分ではないため、命を守るための責任ある行動を各自で実施していくことがより求められていると強調。ウィズコロナ時代の新しい観光スタイルを実践することで「責任ある観光地」づくりを行い、来訪者を笑顔で迎える環境づくりを行っていきたいとしている。
空港では同プロジェクトの周知活動を行っており、実際には島内の多くの宿泊施設や観光事業者、同協会(すまむぬたらま)で「たらますまいるチェックイン~新型コロナウイルス感染症対策実施協力同意書」に署名し、任意でPCR検査の陰性証明書やワクチンの予防接種済証の提示、滞在中毎日のセルフチェック、離島後の1週間のセルフチェックなどに同意してもらうことでリストバンドを配布している。
友利会長は「この事業は島外から島内にいるすべての人たちに多良間に安心して来てもらうための事業の一つ。感染予防を行って来島している人にリストバンドを着けてもらい、村民にも安心感を与えるために村とタイアップして進めている」と説明した。
同協会では今後、村民に対しても周知活動を展開し、リストバンドを着用している人を見掛けたら温かい対応をしてほしいと協力を呼び掛けていく予定。