オニヒトデ864匹を駆除/伊良部「サシバ沖」
きょうも同ポイントで実施
宮古島美ら海連絡協議会(会長・小禄貴英宮古島漁協組合長)主催のオニヒトデ駆除が7日、伊良部島沖のダイビングポイントで行われた。同協議会加盟ショップからスタッフら9人が参加し、1日で864匹ものオニヒトデを駆除した。きょう8日も同じポイントで駆除を予定している。
「サシバ沖」や「サシバドロップ」などと呼ばれるダイビングポイントで実施されたオニヒトデ駆除は今年で4回目となる。今回は1日で3回のダイビングを行い、計864匹を駆除。今年の累計駆除数は3243匹に上った。もともとはサンゴ礁が豊かなポイントだが、オニヒトデによる食害で多くのサンゴが消滅しているという。
参加者の1人でダイビングショップ代表を務める佐藤英孝さんは「4回目になるが全く減っていない。昨年も同じポイントで駆除を行ったが今年の方が数は増えている」との感想を語る。最近は同海域だけでなく、下地島沖や宮古本島南岸などでも多くいるとの目撃情報があることから、ほかのポイントでの調査も必要とした上で、「オニヒトデがサンゴを食べるのは自然なことだが、人間のせいで環境が悪化してオニヒトデが増え、サンゴが被害に遭っているのであれば、人間が駆除しなければならないと思う」との考えを示した。