28日の港湾使用不許可/宮古島市
保良弾薬庫へのミサイル搬入
陸上自衛隊宮古島駐屯地の保良訓練場(弾薬庫)に配置する誘導弾(ミサイル)などを搬入するため、防衛省が市に平良港の港湾使用申請を提出していた件で市が28日の港湾使用を許可しないと決定したことが、25日分かった。市は同日付で申請した陸上自衛隊西部方面隊に「港湾使用を不許可」とすると文書で通知した。不許可の理由として、緊急事態宣言中や市内の新型コロナウイルス感染拡大状況を説明し、日程の再考も求めた。
防衛省は28日にも誘導弾などを搬入する計画だった。前回の輸送は空輸だったが今回は海上自衛隊の輸送艦を使用するため、12日に市に港湾使用の申請書を提出した。市は対策本部を設置し対応協議していたが、24日の会議で「現計画(28日軸)の日程では不許可」とすることを決定し、25日に正式に文書で送付した。
市は「緊急事態宣言中であり、市内の感染状況も拡大に歯止めがかからず、市長が島外からの来島中止を強く求めている中で、輸送のためとはいえ、多くの隊員が訪れるのは市民の理解が得られない」と説明し、「何が何でも不許可というわけではなく、日程の変更を検討してほしいということ」と話した。
今後、港湾の使用に関しては改めて日程を調整し申請された時点で、使用に関しての許可などを判断するという。