2学期開始5日遅れ/来月5日まで臨時休校
教育長「子の命守る措置」/幼小中学校
市教育委員会(大城裕子教育長)は27日、市役所で会見し、9月1日から5日まで、市立の幼稚園、小学校、中学校を一斉臨時休業(休校)すると発表した。県の緊急事態宣言の延長や市内の感染拡大状況などを踏まえて決定した。大城教育長は「子供たちの安心安全と命を守る最大限の休校措置に理解と協力をしてほしい」と呼び掛けた。
2学期は9月1日からスタートするが、同5日までは休校。この措置について市教委は、園児・児童・生徒の安全確保を最優先に挙げるとともに、医療崩壊につながりかねない学校での感染拡大を防止するためと強調。学校や保護者へは不要不急の外出を控えることや島外への旅行に行かない、3密を避けて基本的に自宅で過ごすなどの感染対策への協力を求めた。来月6日以降の休校延長、分散登校、通常登校などの対応については同2日に臨時の教育委員会を開催し、方針を決める。
臨時休校中は夏休みの学習課題の回収および評価、学習者用タブレットを活用した教科書に沿った学習、ウェブ上の学習コンテンツの活用、オンライン授業も含めた学習の工夫などに取り組む。健康状態の把握なども徹底する。
休校中でも子供の面倒を見ることができない家庭においては学校と調整した上で受け入れる。受け入れについては給食等はないため、各自で昼食を持参する。
一方、家庭に向けては手洗い、うがいなどの感染防止対策の徹底、発熱や風邪などの症状がある場合はかかりつけ医などで受診するなど感染症対策への協力と、ワクチン接種を強く呼び掛けた。大城教育長は「2学期を心待ちにしていた子供たちや保護者には大変申し訳ない。一人一人の感染に対する自覚と行動が子供たちの命と健康を守る。皆さんの引き続きの感染防止対策への協力を心から願う」と訴えた。