封鎖チェーン切れる/警察が出動する一幕も
コロナ対策 路駐は相変わらず/砂山ビーチ進入道路
30日午前8時すぎ、市平良荷川取の砂山ビーチの進入道路に封鎖のために市が設置しているチェーンが切れているのを見回りに来た市職員が発見。何者かに切断されたと思い、通報した。宮古島署は現場に向かい、切断面を確認し、「人為的でない可能性がある」として被害届を受理せず、事件捜査を保留した。原因不明の出来事に市は困惑しており、今後の対策を強化する方針。駐車場が閉鎖されているが、手前の道路では同日も路上駐車の車両が並んでいた。
チェーンは進入道路の両脇の街路樹に南京錠で固定されていた。市職員は前日午前に異常がないことを確認したが30日午前8時20分、巡回でチェーンが切れているのを発見。通報で9時30分すぎに警察官が現場を確認した。
駐車場閉鎖に市民や観光客の関心が高まっている中、市は原因不明の出来事に困惑している。強化プラスチック製だったチェーンを鉄製に替え、対策を強化するとしている。
宮古島署は「必要な対応はしっかり行っていく」としている。
市は急拡大する新型コロナウイルス感染症の防止対策として今月20日から、一部の観光施設の封鎖に踏み切っている。ふれあいの前浜海浜公園、砂山ビーチ、新城海岸、吉野海岸、渡口の浜にある市の施設のトイレやコインシャワー、駐車場を閉鎖している。
しかし閉鎖後、最初の土曜日の21日は前浜、砂山ビーチの進入道路に設置した柵を外して観光客とみられるレンタカーが次々と入り込み、日中満車状態になった。これに対し、市は対策を強化した。カラーコーンで作っていた柵を25日からはコンクリートブロックにチェーンを掛ける形に変え、前浜港側の駐車場も閉めた。しかし強化後は封鎖手前の進入道路に路上駐車する車両がずらりと並んでいる様子が確認された。駐車場から閉め出される格好で前浜港の岸壁に車両が集中。バーベキューを楽しむ様子などもあったことから、28日からは岸壁も封鎖した。