メンタル、会計学ぶ/市職員管理者
職員不祥事など受け研修会
宮古島市は、各部署の管理者である課長級職員を対象としたメンタルヘルスと会計に関する研修会を9日、市中央公民館2階研修室で開催した。うむやすみゃあす・ん診療所の竹井太院長がメンタルヘルスとケアについて、饒平名建次会計管理者と石原智男会計課長は会計・出納業務での適正な取り扱い方や事務処理などについて説明した。
心の病で休職する市職員がここ数年、微増傾向にあること、市職員が公金持ち出し、紛失するという不祥事が発生したことから実施された管理者研修会。開催に先立ち、総務部の砂川正吉部長が「部下のメンタルヘルスや公金の適正管理は課長の役割。研修で認識を深めてほしい」と呼び掛けた。
メンタルヘルス研修では竹井院長が、宮古島市では2010年度、病気休職者が10人いて、そのうち4人がメンタルヘルスの不調による休職であることを紹介。「管理監督者が1、2カ月に1度はチェックをすることで早期発見できる」とした上で「普段から部下と腹を割って話せること、当事者ではなく周囲から情報を収集することが大切になる。予防が最大の防御となるので、シグナルを感じたら周囲のみんなで見つめてあげることが必要」との考えを示した。
会計研修では饒平名会計管理者が、出納員の現金取り扱い業務や公金管理業務などで留意すべきことを挙げ「チェック体制の強化と職員の意識改革に努め、今後とも職員が一丸となって適正管理を徹底し、市民に信頼される仕事をしなければならない」と訴えた。石原課長は出納事務を行う上で注意すべき点や関連法令などを説明した。