運動会シーズン幕開け
規模縮小も笑顔広がる/コロナ下 対策、工夫凝らす
宮古地区の運動会シーズンが17日、幕開けした。下地中は運動会を北中は代替行事を実施。新型コロナウイルスの感染予防を徹底した上で規模を縮小、観客数も抑えるなどの対策や工夫を凝らしながら開催した。競技数は減少したが、生徒たちはグラウンドで明るい笑顔をはじけさせていた。
北中
北中学校(久高三彦校長)では運動会の代替行事となる「キタリンピック2021」が行われた。399人の生徒たちは、この日のために練習してきたリズムダンスを各学年ごとに披露したほか、学級対抗リレーではクラスメート全員でバトンをつなぎゴールを目指した。
開会式で生徒会長の仲間友佑さんは「今年のスローガンは『#(ハッシュタグ)青春と名前を付けて保存中』。力の限り楽しみ、心というフォルダに『#青春』という記憶を保存しよう」と呼び掛けた。
久高校長は「君たちに与えられたこの時間、このステージをしっかりと頑張ってほしい」と生徒たちを激励した。
リズムダンスで3年生は、コロナ禍で集まることが制限される中、夏休みの個人練習と数回の全体練習で仕上げたという創作ダンスを、音楽に合わせ、明るく元気いっぱいな笑顔で楽しそうに踊った。
学年別の学級対抗リレーでは、懸命に走る生徒たちにクラスメートや教諭、保護者らから大きな声援が送られた。
下地中
下地中学校(濱川成共校長)は、同校グラウンドで第74回運動会を行った。スローガンは「青空の下輝く笑顔でレッツエンジョイ!~心を一つに感動を」。生徒87人が伝統芸能やダンスなどを披露した。
運動会は、新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底して実施された。規模を縮小したほか、観戦は生徒の同居家族のみに限定して行われた。
演技の部では女子はリズムダンスで軽快なステップで会場を盛り上げた。男子は伝統芸能の「川満の棒踊り」で勇壮な舞いを披露し観客を魅了した。
競技の部では五色綱引きや縦割りリレー、障害物リレーが行われた。保護者らは生徒たちの全力疾走を大きな拍手でたたえた。
開会式で濱川校長は「私たちが目指す『自立、絆、貢献』ができるように頑張ろう。最後までやり抜くことを期待している」とあいさつした。
生徒を代表して洲鎌大空さん(3年)は「コロナを吹き飛ばすくらい楽しい運動会にしたい。練習の成果を十分に発揮して、思い出に残る熱い一日にしましょう」と呼び掛けた。