多数野党、内部で衝突/市議選与野党構図
選挙後の勢力図不透明/革新勢力も「しこり」残る
10月に入り、島内は一気に市議会議員選挙モードに突入した。すでに、関係者の間では、選挙後の与野党構成に注目が集まっている。現在の市議会で多数を占める野党勢力だが、9月定例会での座喜味一幸市長に対する不信任決議案をめぐる足並みの乱れが原因で、内部で激しく衝突。修復のめどは立っていない。一方、与党系も保革が連動した選挙戦はこれまで経験が無く、難しい対応を迫られそうだ。混迷の政局は先行き不透明な状況で、選挙後の勢力図がどうなるかが、最大の焦点となっている。
市議選には、野党系は現職19人中、16人が、新人は3人がそれぞれ立候補を予定しており、合わせて19人が挑む。
しかし、現職内では6月と9月の定例会で提出された不信任決議案に対し、同一歩調を取らなかった「自民会派」の6人との間で亀裂が生じている。
自民会派を除く野党市議は9月末の会合で、今後の選挙などの活動においては「統一行動を行わない」との方針を決定。重要局面で分裂の様相となっている。
与党系は、「市政刷新」を成し遂げた保革の勢力が、座喜味市長を中心にどれだけまとまった選挙戦を展開できるかが課題だ。以前から続く革新勢力内部のしこりが、いまだに解消できていないとの見方もある。
こうした状況を踏まえ、立候補予定者の与野党勢力は現在、与党系16人(現職5人、新人・元職11人)。野党系は19人で、中立系は新人の3人となっている。
今後は▽座喜味市政が多数与党になり得るのか▽保守系の内部のしこりが選挙後に解消できるのか▽中立系の当選者が市議会ではどちらに軸足を置くのか─など、市議会の勢力図をめぐる激しい動きが展開されそうだ。