振り込め詐欺を防止/年金支給日
かぎすま推進協がチラシ配布
行政や警察、防犯協などで構成する宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会(会長・下地敏彦市長)は15日、市内金融機関で振り込め詐欺防止対策を行った。銀行利用者にチラシを配布し「おかしいと思ったらすぐに警察に通報するか相談を」と呼び掛けた。
この取り組みは、国民年金支給日に当たる偶数月の15日に行っており今年は初めて。
琉球銀行宮古支店前では、同推進協の下地会長らが銀行に訪れるお年寄りたちに「おはようございます」と声を掛けながら、さまざまな詐欺の手口や詐欺に狙われやすいタイプ、注意事項などが書かれたチラシを手渡した。
啓蒙活動は午前9時から約30分間行われた。終了後、宮古島署の佐久田朝市副署長は「最近はさまざまな詐欺の手口があり、巧妙になってきている。これからも振り込め詐欺に関心を持ち、防止の輪を広げて宮古から被害を無くしていこう」、宮古島地区防犯協議会の前川尚誼会長は「今やらなければ、私がやらなければという気構えを持って取り組んでほしい」と参加者たちに啓蒙活動の継続をそれぞれ呼び掛けた。
警察によると、振り込め詐欺による被害は県内では年々減少傾向で、宮古島市では昨年はゼロだった。
ただ、全国的には親族や警察官などになりすまして電話を掛け、現金やキャッシュカードをだまし取るなどの手口が増加していることから警察では「継続した啓蒙活動が大切」と話している。