政治・行政 社会・全般
2011年2月17日(木)9:00
業務上横領で告訴/公金持ち出し問題
宮古島署が本格捜査開始
市民が納めた国民健康保険税を市職員が庁舎外に持ち出して紛失したとされる問題で、宮古島市(下地敏彦市長)は15日に宮古島警察署にこの職員を業務上横領の疑いで告訴したことが分かった。告訴状は同日付で受理された。16日には同署の署員が市役所平良庁舎に訪れ、この職員が勤務していた国民健康保険課の写真撮影を行うなど、本格的な捜査を開始した。この職員は昨年12月14日から停職3カ月の処分を受けている。
告訴状提出について、市当局は①持ち出した公金が盗難に遭ったということが明らかにされていない②督促状を抜き取ったこと③盗難届を出すように指示したが遺失物届けを出した-とし、「以上のことから不審な点が多く業務上横領の疑いが考えられるとして警察に捜査を委ねた」と説明した。
告訴の理由について同問題で懲戒分限委員会の委員長を務めた長濱政治副市長は「分限委では調査に限界があると判断した」と述べた。
相次ぐ職員の不祥事を受け、下地敏彦市長は18日にも市長部局の課長以上の管理職を集めて再発防止を訴える訓示を行う予定。