「市のイメージ傷付けた」/相次ぐ不祥事で市長訓辞
綱紀粛正の徹底訴え
下地敏彦市長は18日、相次ぐ市職員の不祥事を受け、緊急の管理職集会を開いた。下地市長は「市民の行政に対する信用の失墜並びに関係者に多大な迷惑を掛けた。宮古島市全体の名誉、イメージを著しく傷付けるもの」と指摘し、再発防止へ向け部下への指導と綱紀粛正の徹底を強調した。
相次ぐ不祥事とは①国保税を庁舎外に持ち出し車から盗まれたとした市職員が、業務上横領の疑いで市から告訴され、警察が受理したこと②市職員が市内店舗からDVDを万引きしたとして警察に逮捕されたこと-など。
市長訓辞は、年明け仕事初めとなる1月4日や新年度開始の4月1日に行うのが通例で、職員の不祥事で管理職を対象に訓辞するのは異例。
集会は午前8時30分から平良庁舎1階ロビーで行われ14、15の両日に行われた教育委員会を除く各部課の課長、部長ら管理職員96人が出席した。
訓辞で下地市長は「私はこれまでの職員の不祥事については、二度とこのような事態を起こさないと市民に対し固く約束してきた。また、職員には事あるごとに綱紀粛正を求めてきた」と切り出した。
「『市の職員はどうなっているんだ』と市民の怒りの声が多く届いている」と指摘。「市民の手本となるべき存在であることを常に自覚し、日々の業務に取り組んでいかなければならない」「市民の模範となる行動をしなければ、市民に対して『ルールを守りましょう』とは決して言えない」などと公僕としての使命を強調した。
訓辞を聞いた部長の1人は「普段から職員とコミュニケーションを図り、何でも話し合える職場の雰囲気をつくることが大切」と話した。
各部課では近く職員会議を開催し、全職員に訓辞の周知を図るほか、意見や改善策などをまとめた報告書を提出することになっている。