05/01
2025
Thu
旧暦:4月4日 先勝 庚 
社会・全般
2011年2月20日(日)9:00

沖縄と共通文化圏/博物館講座

12~13世紀の宮古


宮古の歴史を熱心に聞き入る参加者ら=19日、市総合博物館

宮古の歴史を熱心に聞き入る参加者ら=19日、市総合博物館

 企画展「宮古人のルーツを探るPart1-12~16世紀の宮古-」の関連講座が19日、市総合博物館で開かれた。同館学芸員の久貝弥嗣さんが「12~16世紀の宮古~遺跡の発掘調査からみる歴史~」、元琉球大学准教授で形質学専門の土肥直美さんが「12~16世紀の遺跡から出土する人骨の特徴」と題して講話した。

 その中で、久貝さんは「宮古は12~16世紀に北方から新たな文化の波及があり、沖縄本島と共通の文化圏に入った」と強調。土肥さんは「宮古からは保存状態の良い先史時代の人骨は見つかっていない。その先史時代人を求めて、3月5日から城辺の浦底遺跡で発掘調査を行う」と語った。来場者らは、祖先に思いを馳せていた。


 久貝さんは「交易ルートからヒト・モノの流れを推察する。宮古では、12世紀以前は無土器時代。12~13世紀に沖縄本島と共通文化に入ったが、宮古は独自の地域性を保った。北からは滑石製石鍋やカムィヤキ(類須恵器、亀焼きとも言う)、白磁玉縁碗が入って来た」と説明した。

 さらに久貝さんは「13~14世紀の遺跡からは野城式土器、耳を持つ鍋形の土器が出土する。また福建省産の白磁も出る」と語った。

 土肥さんは、県内の出土人骨を説明した上で「島尻地区の長墓は、先史時代を研究する上で大きなポイントとなる。12~16世紀の外間遺跡から出土した男女の人骨2体をDNAで分析した結果、男性は北アジアに多いタイプ、女性は沖縄に多いタイプであることが分かった」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年5月1日(木)9:00
9:00

子どもは無料や半額

児童福祉週間で各施設   最大11連休となるゴールデンウイーク(GW)が始まっている。入域観光客数がコロナ禍以前に戻りつつある宮古島では多くの観光客が訪れ、各空港が混雑しているほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れなどでにぎわいを見せ…

2025年4月23日(水)9:00
9:00

多良間島、3部門で上位/マリンダイビング大賞

「初めて行きたいエリア」1位/スキューバダイビング専門ウェブサイト   【多良間】年間125万人が利用するスキューバダイビングの専門ウェブサイト「マリンダイビングWEB」が発表した「マリンダイビング大賞2024」の年間ランキングで、多良間・水納島が「…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!