今年度受診率は37・5%
前年度比4.6ポイント増
宮古島市の2010年度「特定健診」受診率が37・5%(速報値)となった。今年度目標の50%には達しなかったものの、年々受診率は向上し前年の32・9%よりも4・6ポイント増加した。市福祉保健部国民健康保険課では「今年度の受診率向上は、個別検診の受診増が要因。各登録病院の受診呼び掛けにより受診者数が増えた」と説明した。2011年度の受診率目標は58%となっており、同課では来年度も積極的な受診を呼び掛けていくとしている。
今年度の特定健診の受診対象者は1万2232人。昨年7~10月に行われた集団健診の受診者数は1802人。昨年7月から始まった個別健診は今年1月末までに2790人が受診し合計は4594人となっている。
前年度との比較では、集団健診が5ポイント減少したが個別検診は新たに2病院が実施病院として増えたことなども影響して10ポイント増加した。
同課では「集団健診では特定健診のほかにもがん検診も受診できるので来年度は積極的に受診を呼び掛けていきたい。また、人間ドックの受診券利用は特定健診の項目分が無料となるのでぜひ利用してほしい」と話した。
国は特定健診の受診率を2012年までに65%まで高めるよう目標を設定している。目標受診率は2008年度が35%だったが、市の受診率は29・9%で未達成だった。昨年度は目標の42%に対し32・9%だった。
2012年度以降、受診率目標を達成しない場合は、市が負担する後期高齢者支援金の最高10%が加算されるペナルティーが課せられる。
一方、目標を達成した場合は同支援金の10%が減額され、市の負担が軽減されることから目標達成は市の財政面からも重要となっている。