下地市長航空路線の就航要請/基隆市交流ツアー分野別交流会も実施
5月27 日から3泊4日のチャーター便ツアー「宮古島市・基隆市交流の翼」に参加した下地敏彦市長らは28日、台湾の航空会社・復興航空と、台湾に支店を置くク ルーズ船会社・スタークルーズ社を訪れ、宮古島への就航を要請した。各分野の代表らが参加して行われた分野別交流会では、今後の交流に向け意見を交わし た。帰国後の31日、下地市長は定例会見の中で、空路とクルーズ船を早急に就航せることは難しいとの考えを示した。
27日に基隆市行 政府に張通栄市長を表敬訪問した下地市長らは、同日夜、市内のホテルで開かれた夕食交流会に出席した。
28日の要請には、下地市長や棚原芳樹市 議会副議長、奥原一秀観光商工局長、豊見山健児宮古島観光協会長らが参加。現在、石垣へ週3便を就航させている復興航空と、2008年10月を最後に宮古 島へのクルーズ船就航がストップしているスタークルーズ社台湾支店を訪問し、宮古への就航を要請した。
下地市長は、復興航空については「宮古島 に興味はあるが、石垣への就航をはじめたばかりで、まだ定着していない状態なので、もう少し様子を見たいというのが基本スタンスのようだった」と、将来的 な可能性はあるものの、現時点での就航は難しいとの印象を語った。
スタークルーズ社へは、平良港下崎ふ頭に4万㌧クラスの大型船が接岸する際に 船体を安定させる付帯施設2基の整備を行ったことを伝え、就航再開を要請した。
下地市長は、平良港外国船舶安全対策連絡協議会が定めている「風 速�r㍍以上時の入出港取り止め」という内規が現在の施設整備状況に合わないとして、内規を緩和するよう指示したことを説明。ハード面では受け入れ体制が 整っているとの考えを示したが、宮古で中国語を話せる人が少ないこと挙げ、本格誘致には土産品店スタッフが中国語の日常会話程度は話せるようになる研修を 行うなどして、人的な整備を進める必要があるとの考えを示した。
27日午後には、宮古島市と基隆市の各分野の代表らが、▽スポーツ▽教育・文化 ▽女性交流▽観光▽経済-の5分科会に分かれ、互いの活動報告や今後の交流について意見を交わす分野別交流会も行われた。