「里帰り」で再会喜ぶ/農家民泊
卒業生らが宮国さん宅を訪問
「ここに来ると落ち着くんです」―。2008年、修学旅行で宮古に訪れた大阪府在住の卒業生たちが、「里帰り」と称して当時民泊でお世話になった宮国恵信さん(78)=城辺下里添=宅を訪問している。卒業生も、宮国さん夫婦も「私たちは家族同然」と再会を喜び合っている。
宮国さん宅を再び訪問したのは福田恵理さん(20)、永山玲那さん(同)、勝野明穂さん(19)の3人。今月1日に来島、3泊4日の日程で訪れ、宿泊はいずれも宮国さん宅。
2日には宮国さんのサトウキビ畑で収穫作業を手伝った。卒業生たちは「大切なおじいとおばあに楽をさせてあげたかった」と笑顔を見せながら話した。
食事も日中のドライブも宮国さん夫婦と同じ時間を過ごす。「自分たちだけで遊ぶよりすごく楽しい」と民泊で結ばれた宮国さん夫婦との絆を強調した。
卒業生たちは08年以降、毎年来島して宮国さん夫婦と交流。福田さんは「電話で話すよりも直接会った方が安心するし、とても楽しいんです」と笑顔。永山さんは「ここに来ればたくさん元気をもらえるんです」、勝野さんは「ここに来るのが毎年の楽しみ。自分たちで遊ぶよりもずっと楽しいんです」と来島理由を話した。
恵信さんは「1日に宮古に来ると聞いて待ち遠しかった。この子たちは高校生のときと何も変わらない。私たちにとってはかわいい孫と同じ」と喜ぶ。妻の良子さん(73)は「帰ってきた時は飛んで踊りたい気持ちだった。自分の孫を迎える時と同じ気持ち。私にとっては本当の孫です」と再会の喜びを表現した。