「性教育は命の健康教育」/児童クラブ等指導員研修会
助産師の笹良さん講話
児童クラブ等指導員研修会(主催・県)が6日、市中央公民館で行われ助産師の笹良秀美さんが「子どもの性と向かう~学童期の性教育・命の大切さ~」のテーマで講話。笹良さんは「性教育は避妊教育でもセックスを奨励するものでもない。健康と科学と命について考えること」と訴え、積極的に子どもたちと性について語り合うことを呼び掛けた。
笹良さんは、沖縄の10代の妊娠率が全国平均の約2倍もあり、中絶率も高くない状況を説明。
「妊娠した10代の子どもだけでなく、その親も生活力がないにもかかわらず『せっかく授かった命だから生んだらいいさ。なんくるないさー』と簡単に言う。育児する側に生まれてくる子どもに対する責任が欠如したケースが多い。結局、その子どもは育児放棄されて施設に送られてしまう」と話した。
笹良さんは「授かった命、生まれてくる命に対して『なんくるないさー』は通用しない。責任が常に伴うことを分かってほしい」と述べた。
また全国に比べ、沖縄の10代は性に対する知識が少ないことも指摘。「0歳から性教育は必要。性教育を避けたいと思うのではなく積極的に行ってほしい。性教育とは自分の身体と向き合うことでもあり、命の健康教育である」と述べ、学童期の子どもと積極的に性教育を行うことの大切さを訴えた。