「島シャツ」を開発/雇用創造協議会
来年4月以降ブランド商品化
宮古島地域雇用創造協議会(砂川恵助会長)が、みやこ島織有限責任事業組合(下地正子代表)に委託した島産苧麻素材の「島シャツ」(試作品)が完成し9日、宮古島商工会議所で記者発表した。2012年4月以降のブランド商品化を目指す。同シャツは地域の産業創出と雇用の拡大を目的に開発した。
事業の背景には、宮古上布の伝統技術を踏襲した効率的な機械生産が求められていることがある。
糸は宮古島産苧麻と綿を混紡したものと、麻100%(宮古島産混入率20%)の2種類。生地は機械織4種類、手織4種類の計8種類を開発した。手織生地は、ランプシェード(ランプの笠)など、インテリア製品にも活用するという。
糸と布は中嶋プランニング(中嶋惠子社長)、デザインと縫製は服工房「ぱれっと」(上地三佐子代表)、手織りは工房「青い目」(小倉浩之代表)などが担当した。
島シャツはさらっとした肌触り感や軽さ、涼しさが特徴。島シャツを着けて会見に臨んだ砂川会長は「軽くてばっちり」と太鼓判だった。
デザインコンセプトは「カジュアルにも着まわせるビジネスシャツ」。開発する洋服全般に「みやこ島○○」とネーミングを施しシリーズ化する。
11年度では、商品化に向け試作品の評価検証や改良、苧麻の試験栽培などを行う。
宮古島地域雇用創造協議会は、厚生労働省沖縄労働局から地域雇用創造実現事業の委託を受け、島シャツの開発に取り組んだ。