宮古市の支援対策会議開く/多良間村と姉妹都市
下地村長ら早急に慰問へ
【多良間】東北地方太平洋沖地震の甚大な被害を受けた岩手県宮古市と姉妹都市関係にある多良間村(下地昌明村長)は12日、緊急に支援対策会議を開いた。会議には村長や副村長、教育長、議員、多良間宮古市会(会長・豊見山正教育長)の事務局らが出席。交通ルートが回復次第、早急に村長ほか一人が慰問に行くことを申し合わせた。
下地村長は「太平洋沖地震の地震・津波の被害は、想像を絶する。姉妹都市の宮古市も甚大な被害を受けており、心を痛めている。1日も早い復興に頑張っていただきたい」と話した。慰問には、義援金と黒糖を携える。
両市村の姉妹関係は、多良間村に漂着した宮古市の商船の乗員を島民が看護し帰還させた史実をきっかけに、締結された。1978年からは、児童生徒の体験交流が続けられている。
昨年、交流学習に行った波平伎矢君(多良間中2年)は「テレビで地震のニュースを見て、自分が行った場所だったのでびっくりした。電話をかけたけど、つながらなくてとても心配。前田村生君の通う田老第一中学校のある田老地区は被害大きいと知り、とにかく無事でいてほしいと願っている」と友達を案じた。
外間瀬南さん(多良間小6年)は「テレビのニュースを見て、岩手の人たちは、大丈夫かなあととても心配。ホームステイ先の佐々木呼子さん(田老第一小6年)に電話してもつながらないので、ますます心配している。無事でいることが知りたい。田老の6年生全員が、無事でいることを祈っている」と話した。