葉タバコの豊作祈願/生産農家が播種式
13戸が作付け廃止、60㌶減/城辺地区22年産
2022年産葉タバコの播種(はしゅ)式が4日、城辺地区で行われ、生産農家やJAの関係者らが豊作を祈願して種をまいた。同地区の生産農家数は17戸、栽培面積は78・7㌶。目標反収(10㌃当たり収量)は226㌔で、前期以上の豊作を目指す。
同地区は市内最大の生産地だったが、日本たばこ産業(JT)が廃作希望者を募集したことで13戸が作付け廃止に応じた。これにより栽培面積は60㌶減少したという。
城辺地区の播種式は、城辺の育苗ハウス前で行われた。開始セレモニーを終えると、ハウス内に移動し、小さな種を混ぜ合わせた砂を苗床に丁寧にまいた。
城辺葉たばこ生産振興会の砂川祐輔会長は「大豊作になって、栽培が終わった後に笑顔になれるようにしよう。全員が目標反収を超えるように頑張ろう」と話した。
JAおきなわ城辺支店の砂川浩美支店長は「昨年度を上回る大豊作を祈念する。栽培技術を駆使してそれぞれの目標を達成してほしい。JA城辺支店としても皆さんを全力で支えたい」と激励した。
宮古地区全体の葉タバコの前期実績は、収量が1008㌧、販売額は21億5400万円だった。反収は234㌔。やや干ばつ傾向だったが作柄は平年並み、栽培面積が縮小したが重量、販売額ともに増加した。
平良や上野など他地区では、すでに播種を終えている。