知念六段が初優勝/本社 第33期宮古本因坊戦
プレーオフの熱戦制す
第33期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の決勝リーグが13日、同教室で行われ、知念一将六段が初優勝した。プレーオフにもつれ込む熱戦を制した。
決勝リーグの参加者は本因坊の石垣信秀六段、池間博美六段、平良博彦六段、知念一将六段の4人。
1回戦の平良-知念戦は、白番の知念が厚く打ち進め、押し切った。注目の一番、池間-石垣戦は、白番の石垣が勝った。
2回戦は、1回戦の勝者と敗者が対戦した。
石垣-平良は、白番の平良が相手の見落しに乗じて、中央の石を取り勝負を決めた。知念-池間は、白番の池間が中盤以降、手堅く打ち進め中押し勝ち。
2回戦を終わった時点で、4人が1勝1敗で並ぶ熱戦となった。
最終の3回戦は、池間-平良、知念-石垣の組み合わせ。池間-平良戦は、平良が中盤のコウ争いで石を取ってやや打ちやすい碁形となり、4目半差で逃げ切った。
知念-石垣戦は、黒番の知念が地を大きくまとめ、中押しで勝った。
プレーオフの大一番は、平良-知念の対戦。序盤は黒番平良の模様に、白は地で対抗。その後、しのぎとヨセで二転三転した碁は、白番の知念が3目半残した。
知念は「初優勝は、うれしい。今後は宮古本因坊の2連覇と、県代表の座を目指したい」と喜びを語った。
閉会式で、平良覚宮古毎日新聞社長は「2週にわたり、熱戦を見せていただいた。今回は池間さんの23年ぶりの復帰や、那覇に住む石垣さんの参加など、話題の多い大会だった。知念さんには宮古囲碁界の発展のために、今後とも頑張っていただきたい」とあいさつした。