前浜にキッチンカー広場
海水浴場指定向け実証/宮古島市 官民連携で観光地整備
市は下地与那覇の前浜海岸で、官民連携による観光施設整備に向けた実証実験を始めた。23日は前浜漁港に1000平方㍍の飲食物を提供するキッチンカーの広場がオープンした。前浜は島内随一の観光地で、市は海水浴場指定を目指しており、監視員配置など施設管理費を民間事業者と連携し捻出できるか見極める方針だ。
市は昨年12月、前浜でのキッチンカー等の出展者を公募。今年3月にand・so・on(新城さとこ社長)を選定した。
同社は海岸法に基づき、1000平方㍍以内で賃貸借契約を結び、駐車スペース、移動可能なトレーラーハウス、デッキなどを整備した。
スペースはビーチパビリオン・マエハマと名付け、最大で6台のキッチンカーが駐車でき、チリドッグ、タコス、タコライス、飲み物、アイスクリームなどを提供する。営業は午前11時から午後5時までで、夏場は日没まで営業する予定だ。冬場はテントサウナも設置する。トレーラーハウスにはネット販売で人気の水着ブランドが店舗を構えた。JTの協力で喫煙所を設置した。
新城社長は「市と調整を図りながら準備してきた。夏場のオープンを目指していたが、コロナの影響もあり少し遅れた。観光客だけでなく、イベントなどを通して多くの市民に知ってもらいたい」と話した。
市は「東洋一美しいビーチを称され、多くの市民、観光客が訪れ人気が高い。しかし日陰がなく、飲食物提供事業者も少ない。利用者が快適に過ごし、長く滞在するためにはパラソルや飲食物を提供する事業者が必要」と事業者を募集した。