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スポーツ 社会・全般
2011年3月15日(火)9:00

巨大地震、トライ大会に影響/実行委事務局

出場者の大幅減懸念


テレビの地震報道に注意を傾けながら事務作業を行う職員=14日、宮古島トライアスロン実行委員会事務局

テレビの地震報道に注意を傾けながら事務作業を行う職員=14日、宮古島トライアスロン実行委員会事務局

 東日本を襲った巨大地震で、来月24日の全日本トライアスロン宮古島大会に与える影響が懸念されている。大会には全国47都道府県から申し込みがあり、甚大な被害を被った東北地方からの出場者もいる。実行委員会事務局によると14日までに震災を理由に2人が出場を辞退した。いまだ通信態勢が整わない地域もあることから今後、辞退者が増えることは確実。事務局に問い合わせた選手の中には延期や中止を求める声もあり、大会を開催するか否かも検討課題になりそうだ。


 現時点での大会出場決定者は1557人となっている。甚大な被害を受けた青森県からは4人、岩手県は4人で、津波被害が著しい宮古市からの出場者も1人いる。宮城県は11人、福島県は10人がエントリー。計画停電地域に指定されている東京都からは都道府県最多となる321人の出場が決定している。

 これまで事務局に問い合わせたのは北海道と福島県の選手。福島の男性はメールと電話で出場辞退の意思を伝えた。「宮古の大会は大好きだけど地震の影響で参加できない。来年は参加します」と無念の思いを語ったという。

 北海道の男性は自衛官という職業上、災害派遣への参加を理由に出場を辞退した。
 韓国からは開催の有無に関する問い合わせがあり、事務局は開催の方向で準備を進めていることを伝えた。

 出場辞退者はさらに増える見通しだ。連絡が取れない地域からの出場者は被害への対応で出場を辞退する可能性が高い。さらに、甚大な被害地域からの出場でなくても、親類や友人が被害地域にいれば支援活動などで出場を見送る選手は多いと関係者はみている。
 実行委は近く臨時の会議を開いて今後の対応を協議する。主に地震に関係する出場辞退者への対応についての方針を定める。

 実行委の奥原一秀事務局長は「地震で大変な状況にあることは間違いない。実行委員会としては、早く話し合いを持って対応を協議したい」と話した。


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