県、今月中に本格調査/城辺下北のキビ畑陥没
職員らがキビ刈り支援
城辺下北のサトウキビ畑の一部が陥没した問題で、宮古農林水産振興センター農林水産整備課は14日、今月中に本格的な調査を行うことを決めた。同課では「周辺の表土を全部取り除いて調べる」としており、同日は調査の事前準備として刈り残されているキビを関係者で刈り取った。
この日のキビ刈り作業は、調査および安全面から機械刈りができない畑の所有者への支援を兼ねて実施した。同課から約30人、宮古島市から10人、土地改良区から2人が参加して対応。参加者は陥没した穴の深さに驚きながら作業に精を出した。
陥没カ所を確認した農林水産整備課の担当者は「なぜこのような穴ができたのか現段階では分からない」としながらも地下に浸透した水の影響を示唆。この畑の整備事業は県営で実施され、整備完了から20年近くが経過している。この間、水の影響を受けて内部が少しずつ浸食されて大きな穴を形成したとする可能性を指摘した。
同課は、今月中に重機を使用して陥没した穴の周辺を掘り起こして調査する方針。危険回避の面から、付近住民に対しては現場に近付かないよう注意を呼び掛けている。