ウイルスの“死骸”が反応/新型コロナ
療養解除後も検査陽性に
新型コロナウイルス感染症で、自宅療養解除後にPCR検査を受けた場合、陽性となるケースの確認が相次いでいる。宮古保健所は職場に復帰する目安に「陰性証明」を求められれば「ずっと出勤できない状況になる」と指摘。厚生労働省も「職場等で勤務を開始するに当たり、証明を提出する必要はない」と周知している。
同保健所によると、最近の特徴として自宅療養解除後に職場から検査の陰性が求められる場合があるとした上で、「解除されて2週間後でもPCR検査では10~40%は陽性反応がでる。培養してみるとウイルスの死骸だったことが分かっている」と説明した。
そういった事例が1日1~2件はあると話し、「症状がある場合は自宅療養が解除とならない。解除された人たちの出勤の目安をPCR検査で陰性というのは勧められない。国も勧めていない」と強調した。
また、「本人が陽性確認後に自宅療養し、解除されたということを言わなければ、新しい感染として報告が上がる」と状況を説明し、「検査センターは初期の人が受ける場所なので、そういう人たちがPCR検査を受けると必要な人たちが受けられない」と話した。