支援の輪広がる/東日本大震災
宮古でも募金活動
◆マックスバリュ
琉球ジャスコは東日本大震災の被害復興支援のため、県内全店舗で緊急災害復興支援募金を実施している。宮古でもマックスバリュ宮古南店と宮古西里店に募金箱を設置して善意の募金を呼び掛けている。
宮古南店の福里亮店長は「地震発生の翌日から設置したが一気に募金が集まっている。とにかく客の反応がすごい。みんな何かをしてあげたいとの思いが強いようだ」と話した。
琉球ジャスコでは、県内のイオン5店舗、マックスバリュ28店舗、ザ・ビッグ2店舗の計35店舗でこの募金を実施している。
募金活動は今月末まで行われ、集まった募金は、被害に遭った各自治体に送られる。
宮古の2店舗に設置された募金箱の中には紙幣も多い。日々、注ぎ込まれている島民の善意はこれからもさらに増えそうだ。
◆宮古JC
東日本大震災の被災者を支援しようと、宮古青年会議所(宮古JC、中尾忠筰理事長)は15日、ブックボックス宮古店前で街頭募金活動を開始した。同所で21日まで実施し、日本JC対策本部を通じて被災地に届ける。
この日は会員7人が集まり、募金箱を手に「被災地の皆さんのために、協力よろしくお願いします」と来店者に呼び掛けた。小・中・高校生をはじめ、多くの市民が次々に義援金を投じていた。
中尾理事長は「毎日会員が募金を呼び掛ける。JCが率先して行うことで、支援の輪が広がることを期待している」と話した。
募金箱は同会議所の会員企業34社にも設置されている。
◆宮古島市
宮古島市は17日から東日本大震災の義援金の受け付けを始める。16日の市議会3月定例会本会議(一般質問)後、政策調整会議を開き正式に決定する。集まった義援金は日本赤十字社県支部を通して、被災地に送られる。
市は平良庁舎をはじめ、城辺、下地など五つの庁舎に募金箱を設置するとともに、義援金の振り込み口座を開設し、16日の同会議終了後に口座番号を公表する予定。
人的支援について下地敏彦市長は「被災地の情報を収集、検討してから(被災地の)迷惑にならないように具体的な行動を取りたい。急げば良いというものでもないと思う」と述べた。
下地市長は義援金について、税の控除対象になるかどうか税制も調べて義援金受付に備えたい意向も示した。
◆保育園・郷友会
おおぞら保育園(與那覇高枝園長)は15日、東日本大震災被災者への義援金5万円を本社に託した。
與那覇園長は「来週予定されている卒園式で、紅白まんじゅうや花束などの費用として職員や父母会がためたもの。紅白まんじゅう・花束贈呈は自粛し、義援金として送ることを決めた」と経緯を語った。
その上で「被災のテレビ番組に接し、甚大な被害に心が痛む。一日も早い復興を願っている」と話した。
在平良伊良部郷友会(普天間裕会長)は15日、東日本大震災被災者への義援金1万5714円を本社に託した。
普天間会長は「郷友会の総会が13日開かれ、義援金を送る緊急動議が出され承認された。この日は総会のほかに敬老会が行われ、参加者らから善意の義援金が寄せられた。一日も早い復興を願っている」と語った。
「東北の皆さんが震災から立ち直り、早めに普通の生活に戻れることを願っています」-。平良西里で土産品店を営む65歳の女性が15日、宮古毎日新聞社を訪れ、東北大震災への義援金として現金30万円を託した。
女性は「東北から宮古島観光に訪れる人は多い。私たちもいろいろお世話になった。テレビから流れる映像には胸が締め付けられる。遠い宮古島にいて何かできないかと考えて義援金を送ることにした」と話した。