04/11
2025
Fri
旧暦:3月14日 仏滅 庚 
環境・エコ 社会・全般
2022年1月23日(日)9:00

国立公園指定向け動き/八重干瀬と周辺地域

環境調査など予算要求/市教委 世界遺産への登録も視野

 

八重干瀬全景・航空写真(写真提供・市教育委員会)

八重干瀬全景・航空写真(写真提供・市教育委員会)

宮古島市は、八重干瀬および周辺地域の国立公園指定に向けた動きを本格化させる。新年度予算に「自然環境保全活用促進事業」として、市教育委員会生涯学習振興課が市当局に7000万円を予算要求している。認められれば初年度は自然環境調査と地形図の作成を予定している。市はこうした取り組みを経て、将来的には世界遺産登録を目指している。

八重干瀬は現在、国指定名勝および天然記念物(文化財)となっている。市は国立公園指定への可能性があるとして、同事業で八重干瀬とその周辺地域の自然資源の現況を把握し、保全活用体制の整備を図るとしている。

新年度予算に要求している7000万円が認められれば、半分は自然環境調査、残りの半分をレーザー測量で細かいリーフの形が見えるようにする地形図の作成を目指す。

対象エリアは八重干瀬のほか、池間島、大神島と宮古本島の狩俣~南静園沿岸等までの3・9万㌶。

海域は八重干瀬(ウツグス、フデ岩含む)、池間島周辺、大神島周辺、大神島~島尻間の離礁群、狩俣・世渡崎~島尻・宮古南静園前沿岸。

陸域はフデ岩、大神島および同海域内における干出岩礁の全域のほか、池間島、大神島、宮古島狩俣・世渡崎~島尻・宮古南静園の沿岸で連続した自然・人工植生の分布が確認できる範囲(県道は連続性の分断とする)と、池間湿原。

事業期間は22年度~27年度までを予定。その間に生物、地質、補足調査のほか、関係者ヒアリング、成果広報・啓発、保全協議を実施する方針。

市は事業実施状況の成果を踏まえ、国立公園や国定公園に指定を国や県に求める準備ができるとしており、世界遺産登録申請に向けた足掛かりにしたい考えだ。

一方で、国立公園等への指定により、漁業や地域集落等に大きな制約が課されることが明らかになった場合は、同事業の在り方について根本的に見直すともしている。

 

☆関連記事 八重干瀬にクジラ3頭/池間島北方海域(2020年3月29日配信)

☆関連記事 国の名勝・天然記念物に指定/八重干瀬(2012年11月17日配信)

 

☆関連記事 上半期は20万3967人/入域観光客数(2021年10月18日配信)


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月11日(金)9:00
9:00

安全利用向け協力を

重点区域追加で説明会/パイナガマビーチ   市港湾課(長濱正人課長)は10日、遊泳者の安全確保のため5月1日からパイナガマビーチを水上バイク等事故防止重点区域に指定することに係る利用者説明会を平良港ターミナルビルで行った。マリン関係事業者など約20人…

2025年4月10日(木)9:00
9:00

登録地域法人に認定/観光協会

国からの支援豊富に   宮古島観光協会(吉井良介会長)の役員らが9日、市役所で嘉数登市長に「登録観光地域づくり法人(登録DMO)」に追加認定されたことを報告した。観光庁をはじめとした関係省庁による各種支援メニューが受けられる。嘉数市長は「宮古島観光の…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!