北福波断然トップの2063本/09年度の家保種雄牛精液払い下げ
産子、枝肉共励会で優秀成績
宮古家畜保健衛生所のまとめによると、2009年度の種雄牛精液の払い下げ本数は、「北福波」が2063本と、断然のトップだった。全体(3022本)の3分の2を占めた。北福波は、市富名腰の与座武雄さんの畜舎で、生まれた牛。産子(子供)が県内外の枝肉共励会で最優秀の成績を収めるなど、肉質が良く市場性が高いため、引っ張りだことなっている。
2位は「茂隆平」の375本、3位「勝安福3」334本、4位「勝海星」120本、5位「勝晴姫」110本-の順位となった。
北福波は、肉質面の遺伝力が強く、県産肉用牛の改良に大きく貢献すると期待されている。
交配は①糸桜、田尻、気高系のいずれにも合うが、「北国7の8」や「北国7の3」を父に持つ雌牛への交配は、強い近親交配になるので避ける②増体面でややばらつきが見られるため、体積のある母牛への交配が望ましい-としている。
県は北福波の子の「南風」と「福福波」の2頭を後継種牛候補として産出した。5月1日~6月30日まで行う試験種付けに、農家の協力を呼び掛けている。
北福波の産子は、昨年9月の県畜産共進会枝肉部門では、最高賞の「優秀1」をはじめ、入賞6頭のうちに5頭が入るなど上位を独占した。枝肉格付けは、いずれも最高ランクの「A5」だった。
山形県のJAみちのく村山枝肉共励会でも、「チャンピオン」に輝いている。
その他枝肉共進会での北福波産子の成績は次の通り。
おきなわ和牛枝肉共励会(09年7月)=最優秀賞、優秀賞▽おきなわ和牛現地枝肉共励会(10年3月)=最優秀賞