袖山浄水場に新ろ過池/10個目
増加する水需要に対応/安全安心、安定供給へ
市は26日、袖山浄水場に新たに「ろ過池」を築造する工事の安全祈願祭を執り行った。座喜味一幸市長をはじめ市の関係者や建設工事を請け負う企業の社員らが出席し、工期中の無事故無災害等を祈願し、くわ入れなどを行った。同設備は増加する水需要に対応するための設備で工事費用(契約金額)は3億1680万円となっている。工期は2022年9月30日まで。
ろ過池は現在9池あり、新たに10個目が作られる。敷地面積は443平方㍍(幅17・0㍍、長さ26・1㍍)。これにより1日当たり3000立方㍍の能力向上が図られる。工事は川平建設と下崎建設の特定建設工事共同企業体が行う。
午後2時から行われた安全祈願祭には座喜味市長をはじめ、兼島方昭上下水道部長、施工する企業の役員など関係者らが参加し、おはらいや祝詞奏上などを執り行い工期中の無事故無災害などを祈願した。
安全祈願祭を終えた座喜味市長は「宮古島の水事情は観光を含めて大きく変化している。その中でも、基本は安全、安心な水を安定して供給することが上水道事業の大きな要。新たなろ過池が整備されることで安定した供給ができると考えている」と話した。
現在の総浄水量は1日3万1500立方㍍(袖山2万8300立方㍍、加治道3200立方㍍)となっている。