再開は「様子見て判断」/宮古病院
外来休止1カ月/新型コロナ
県立宮古病院(本永英治院長)は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1月11日から一般外来診療を休止しているが、再開の見通しが立っていない。県の「まん延防止等重点措置」が解除された7日にも再開することを検討していたが、島内の高齢者施設でクラスターが発生し、入院患者が急増したことから、再開に至らなかった。本永院長は9日、「来週いっぱいの様子を見て判断したい」と話した。
現在の宮古病院の入院患者はすべて85歳以上の高齢者だという。同院では一時期、最大で40人の職員がコロナ関連で出勤できない状態になり、うち20人が看護師だった。現在は出勤できない職員はいない。
同院には応援の看護師が派遣されていたが、現在は派遣されていない。コロナ患者の看護には密閉された防護服を着用するため、緊張感やストレスに加え、熱中症になる可能性もあることから長時間勤務は困難だという。
本永院長は「コロナ患者は看護師が複数必要で、一般病棟からコロナ病棟に回して対応している。看護師が不足していることが再開できない要因」と説明した。
また、まん延防止等重点措置が解除されたことによる市民の気の緩みを懸念。「飲み会で無症状の陽性者がいた場合、一気に広がる」と警鐘を鳴らした。
同院の一般外来診療休止は島内で爆発的に感染者が増加した8月以来。休止期間中の診療は原則として電話診療を実施。対象者には事前に同病院から連絡。外来化学療法、注射、透析および妊婦健診など、来院による診療が必要な患者については通常通り診療。救急についても通常通り診療している。
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