400世帯700人が避難対象
来月20日に不発弾処理/平良西里
平良西里の住宅解体工事現場内で発見された不発弾(米国製300ポンド投下爆雷)の安全化処理作業が3月20日に行われる。作業に伴い、現場から半径200メートル以内に住む約400世帯700人が避難対象。午後1時50分から交通が規制される。処理作業は午後2時から同5時(安全化処理終了)までを予定。
不発弾処理事前対策協議会が16日、市役所で開かれ、市や陸上自衛隊、大阪航空局、警察署、市消防本部などの関係者が集まり、規制区域や役割担当などを確認した。
不発弾は長さ90センチ、重さ35キロで着弾時に表面が破損しており、弾道信管が付いた状態となっている。
陸上自衛隊第101不発弾処理隊によると、安全化処理で信管を取り外す作業を行う。外せない場合は本体を切って爆薬を削り取る特殊な作業となる。県内では4年前に同様な事例があるという。
処理作業は午後2時から同5時(安全化処理終了)までを予定している。作業が早めに終了した場合は早めの規制解除となる。
当日は市役所2階庁議室に、伊川秀樹副市長を本部長とする現地対策本部が設置される。
避難場所は市役所1階ロビー。市職員が午後1時45分までに対象区域の世帯、事業所の避難誘導を行う。区域外であれば、密を避けるためにも実家や親戚、知人宅への避難も可。
作業中に区域内で人や走行車両が発見されると、作業は一時中断となる。処理作業中はバスの運行経路が変更になる可能性がある。
災害など何らかの理由で作業が行えない場合は翌21日に実施する。
市防災危機管理課は「避難が遅れると作業も遅れる。避難の際には火の始末や戸締まり、ガスの元栓を必ず閉めてほしい」と注意を促している。
また、「避難場所へ避難する人は、事前に検温など健康状態を確認してマスクを着用してコロナ対策を」と協力を呼び掛けている。