航空事故想定し対応確認/宮古空港で消火・通報訓練
2021年度宮古空港消火・通報訓練(主催・市建設部空港課など)が22日、同空港旧エプロン(航空機を駐機する場所)で行われた。
航空機事故を想定して関係機関から約30人が参加。緊急時に備えてそれぞれの役割と連携を確認しながら、通報と消火訓練を実施した。
今回の訓練は、午前10時ごろにボーイング737型機が着陸後、移動中に右翼エンジンから出火したことを想定。
被害状況は、乗員乗客80人のうち、死亡者1人、重傷者1人、中傷者1人、軽傷者2人、無傷者は75人として訓練を実施した。
訓練会場では、通報を受けた宮古空港消防の化学消防車による放水活動が行われるなど、緊急事態を想定して消火訓練が行われた。
そのほかにもこの日は、各関係機関への通報訓練やエアーテント設営および担架搬送の講習が行われた。
訓練の講評で、宮古空港管理事務所の砂川英輝技師は「毎年、訓練は実施しているが今回は新型コロナウイルスの影響を受けて、規模を縮小しての実施となった。それでも、コロナ禍の中で発生する緊急事態について、関係機関が密を避けながら状況に応じた作業の進め方を確認することができた」と話した。