220人が接種受ける/子宮頸がん予防ワクチン
病気の特徴など学ぶ/高1対象
宮古島市による子宮頸がん予防ワクチンの集団接種が20日、市平良保健センターで行われた。今回、対象となったのは高校1年生の年齢に相当する女子303人で、そのうち約220人が接種を受けた。接種後には、子宮頸がんについての説明も行われ、病気の特徴などを学んだ。
国と市の補助により個人負担なしとなっている今回の予防接種。3回接種で効果が得られるとされている。当初は、中学1年から高校1年生の女子を対象に行う予定だったが、多くの自治体で実施が決定し、全国的にワクチン不足の状態となったため、今回は今月中に1回目を接種しておかなければ補助対象から外れてしまう高校1年生の年齢のみが対象となった。
会場に集まった対象者は、体温測定や問診などで体調チェックを行った後、予防ワクチンの接種を受けた。合わせて、子宮頸がんについての説明会も実施。保健師が子宮頸がんは20~30歳代に多い病気で、年間に約1万5000人が発症し3500人が亡くなっていること、原因はウイルスで多くの人が感染はするが、発症するのは1000人に1、2人であることなどを説明。「ワクチン接種と検診でほぼ百パーセント予防できる病気」と予防接種と検診の重要性を訴えた。
接種を受けた高校生は「ワクチン接種で子宮頸がんが予防できるとは知らなかった。2回目、3目も受けたい」、付き添いに来ていた母親は「国や市が助成をしてくれるのはとても助かる。これからも続けてほしい」と語った。
2回目の接種は4月17日、3回目は10月2日を予定している。