「組合員のみ助成、不公平」/ヤギ事業で上地氏指摘
市に予算増額を訴え/市議会予算決算委
開会中の市議会3月定例会は8日、予算決算委員会(下地茜委員長)を開き、2022年度一般会計予算に計上している各費目について集中審査を行った。上地敏廣氏は、農林水産業費のヤギなどのと畜費を助成する出荷奨励補助事業について、市山羊生産流通組合に加入している組合員だけに1頭当たり3000円を助成していることを指摘。「非組合員は全額を負担している。不公平だ」と述べ、非組合員にも同様な助成を求めた。
平良恵栄農林水産部長は答弁で、助成金は組織加入を促進することや、行政と一体となったヤギ振興が目的であることを強調。「生産流通組合に加入すれば、同じように助成金を受けることができる」などと述べ、組織の強化や六次産業化につなげるためにも積極的な加入を呼び掛けた。
市によるとヤギ生産農家は110戸で、うち流通組合に加入しているのは40戸。残り70戸は未加入となっている。
上地氏は「なぜ組合に入る人が少ないのか、課題は何なのかを精査すべきだ」と指摘。事業内容を見直して補正予算で増額すべきだとした。
山羊生産流通組合は、ヤギの生産振興と流通体制を構築しブランド化へつなげることなどを目的に、2018年3月に30人で発足した。