小児接種で接種券発送/コロナウイルス
対象5~11歳の4100人/市「かかりつけ医と相談を」
宮古島市は8日、新型コロナウイルスワクチンの小児接種(5歳から11歳)対象約4100人に接種券を送付した。接種は今月末から開始する予定だ。5~11歳までの接種については「努力義務」ではなく、「接種勧奨」となっており、市では「かかりつけ医師と相談して接種するかを決めてほしい」としている。
小児接種について厚生労働省では▽慢性呼吸器疾患▽先天性心疾患等▽重症化リスクの高い基礎疾患を有する-場合、特に接種をすすめている。
ワクチンはファイザー社製の小児用ワクチンで、接種する有効成分の量は、12歳以上で接種する量の3分の1。接種回数は12歳以上と同様、3週間の間隔で2回行う。
また、副反応については12歳以上と同様、接種部位の痛みや倦怠感、頭痛、発熱等、さまざまな症状が確認されているが、ほとんどが軽度または中等度であり回復していること、現時点で得られている情報からは、安全性に重大な懸念は認められていないと判断されていると紹介している。
市ワクチン対策室では小児接種について「基礎疾患のある子どもの保護者など接種を希望する声もあるため、接種できる体制は整える」と強調した。「沖縄本島では基礎疾患のある子が新型コロナウイルに感染し、重症化したり、中等症となった事例もある」と説明し、「接種した方が良いのかをかかりつけ医ともよく相談し、必要なら予約してほしい」と話した。
接種時は①接種券、予診表など市から送付された書類一式②接種する小児の身分証明書(保険証、マイナンバーカードなど)③母子健康手帳(予防接種の履歴確認のため)│を持参し、肩の出しやすい服装で保護者が同伴する。
対象年齢の児童を持つ保護者は「基礎疾患があり、感染すれば命に関わる場合や入院が長期化する場合もあるため、接種は検討した方がいいかもしれないが、そうでなければ急いで接種する必要はないかなと思っている」と接種に慎重な対応を見せた。
小児接種の予約、問い合わせは市予約センター(電話0980・79・7829)またはLINE。