まちづくり住民意見を報告
佐良浜地区で勉強会/市都市計画課
佐良浜地区まちづくり勉強会(主催・市都市計画課)が9日、前里添多目的施設で開催された。同地区住民を対象に実施されたまちづくりに関するアンケートの結果を報告。回答者の約半数が「観光振興に前向き」であることや、不便な道路・交通の改善を訴える意見が多いことが説明された。今後住民の声を吸い上げ、都市計画区域への編入も含めて検討する予定。
アンケートは昨年11~12月に実施された。佐良浜地区の16歳以上の住民2342人に配布され、このうち484人から回答を得た。回収率は20・7%。
まちづくりに関しては、回答者の47%が「観光振興に前向き」な一方、「どちらとも言えない」が30・4%、「静かな住環境を望む」が21・9%だった。
自由意見では道路や交通に関するものが多かった。道幅が狭く車が通れないことや、公共交通の不足、路上駐車が横行していることなどが挙げられた。
同地区は、旧伊良部町時代から都市計画区域外。区域内になれば道路・公園など都市計画事業が実施可能になるが、建築に関する規制がかけられることになる。
参加した住民は「都市計画区域に入るメリット、デメリットは何か」と質問。市側は「メリットは密集化は防ぐことができること。デメリットは住宅建築に規制がかかり、同じ場所で住居の建て替えができないことがある」と説明した。
市の担当職員は「都市計画区域編入ありきではない」と強調。都市計画区域に指定される手続きには、少なくとも5年掛かることが示された。