PCR検査に長い車列/多良間村
村長「爆発的に広がっている」
【多良間】新型コロナウイルス感染症の拡大が広がる多良間村。22日には宮古保健所から応援が多良間入りしPCR検査を実施した。児童生徒とその保護者、学校関係者ら約200人が検査を受けたと見られる。診療所前は検査待ちの車で長い車列ができた。伊良皆光夫村長は「爆発的に広がっており、大変厳しい状況」と危機感を募らせ、防災無線で感染防止対策の徹底を呼び掛けた。
宮古保健所の職員は同日に多良間島入り。役場周辺では職員らが交通規制を行った。
診療所前では小中学校の全児童生徒、全保育園幼稚園児、教職員や陽性者の家族らへPCR検査をドライブスルー方式で実施した。
検査を待つ保護者は「子どもが感染するとどうしようもない。早く収まってほしい」と話した。別の保護者は「(子どもは)まだ発熱はしていないけど、(一緒に遊んでいる)友達は発熱しているので時間の問題かな」とため息をついた。
村内の感染が拡大していることを踏まえ、伊良皆村長は防災無線で「クラスター発生後から爆発的に広がっており、大変厳しい状況。村民一人一人が濃厚接触者になってもおかしくない状況」と指摘。その上で「これ以上感染を拡大させないため、不要不急の外出や移動の自粛、複数人での会合、会食は控える、小まめな手洗いと3密回避の行動を徹底してほしい」と訴えた。