製糖終了4月にずれ込む/悪天候で原料搬入鈍化
糖度は高品質を維持/島内2工場
昨年12月中旬に開始した島内2工場(沖縄製糖、宮古製糖城辺工場)の2021-22年産サトウキビの製糖操業は終盤を迎えている。当初、操業終了は3月中旬を見込んでいたが、年明け後、天候が崩れ気味で原料搬入が鈍化した。特に2月は雨が続き、操業一時休止を余儀なくされた。操業は4月までずれ込む見通しだ。これまで搬入された原料(キビ)の糖度は、ほぼすべてが基準帯以上で、平均15度台半ばで推移し、高品質を維持している。
今期は沖糖が12月13日、宮糖は同10日から操業を開始。そろって年内操業に入った。
今期の当初生産見込み量は沖糖が14万6800トン、宮糖が13万90トン。現在は沖糖が約1000トン減、宮糖が約9000トン減と見込んでいる。両工場とも12月は天候に恵まれ、ハーベスターによる収穫が順調に進んだ。年明けから悪天候の影響で思うように収穫が進まず、工場への搬入量が鈍った。1日1500トンから1600トンの処理能力があるが、それに満たない搬入量でスロー運転や一時休止がたびたび重なった。
沖糖は今月25日までに約13万トン、宮糖は約11万トンを搬入。両工場とも残り約1万トンとなっている。
工場は操業期間が4月までずれ込むことについて「この天候では先が見通せない。糖度は維持しているので、まだ大丈夫だと思うが…」「天気予報も雨続きで悩ましい」と話している。
宮糖は伊良部工場が12月1日、多良間工場が同2日から操業している。今期は当初、管内4工場で37万4000トンの生産量を見込んでいた。