11/24
2024
Sun
旧暦:10月23日 友引 辛 
社会・全般
2022年4月3日(日)9:00

津波よけ、豊年願う/城辺砂川

女性がダディフ立て/上比屋山で祭祀「ナーパイ」

 

ダディフを手に海岸に向かう女性たち=2日、城辺砂川の上比屋山

ダディフを手に海岸に向かう女性たち=2日、城辺砂川の上比屋山

城辺砂川の上比屋山(ウイピャーヤマ)で2日、津波よけの伝統祭祀(さいし)「ナーパイ(縄を張る)」が行われた。地元住民らが参加し、災害のない実り多い豊年を祈願した。女性たちが、竹の一種ダディフ(和名・ダンチク)を海と陸の境界に立てて回り、津波の浸入を防いでくれるよう祈った。

女性たちは、上比屋山の頂上部にあるマイウイピャームトゥの祭場に集まり、ナーパイ・アーグ(歌)などを唱えた。その後、一列になって山を下り、ダディフを道のそばに差し立てて、波がこの境界まで上がってこないよう願いを込めた。

海が近付くとクイチャーを奉納。輪になって踊り、津波よけと同時に五穀豊穣(ほうじょう)への祈りを捧げた。

男性たちはマイウイピャームトゥに残り、歌いながら船こぎの模倣儀礼をささげ、津波の被害が発生しないように願った。

祭祀を執行した、うるか自治会の池原孝記会長は「ナーパイは一番大事な行事。屋根のふき替え作業が間に合い、うれしく思う。参加する人が減っているので、後継者不足が大きな課題。絶えさせないためにも考えなければならない」と話した。

ナーパイは毎年旧暦3月の最初の酉(とり)の日に行われる。起源ははっきりしていないが、1771年の明和の大津波より前からあったという説もある。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!