飲酒運転、絶対ダメ/春の交通安全運動出発式
新入学児童が呼び掛け
2022年春の全国交通安全運動(6~15日)の宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会)が5日、市役所で行われた。市や県、宮古島署、宮古島地区交通安全協会など31団体の関係者ら約50人が参加し、飲酒運転根絶と交通事故防止に向けて、関係機関と連携した取り組みを誓った。新入学児童が、大人たちに「お酒を飲んだら絶対に運転しないでね」と呼び掛けた。
スローガンは「手を上げる 子どもはあなたを 信じてる」。今回も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小して実施。式後は車両パレードも行われ、市民らに同運動をアピールした。
出発式の冒頭、全参加者で交通事故で亡くなった人に、1分間の黙とうをささげた。
今回の全国重点は、子供を始めとする歩行者の安全確保▽歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上▽自転車の交通ルール厳守の徹底と安全確保-3点。
地域重点は、今回は設けず全国重点の3点について推進するとしている。
主催者を代表して同協議会長の座喜味一幸市長は「今年も、新型コロナの影響でいろいろな活動が制限されているが、警察、地区交通安全協会など関係機関と連携を密にして交通事故のない安全安心で住み良い宮古島の実現に向けてまい進するので協力してほしい」と呼び掛けた。
激励のあいさつで宮古島署の仲宗根宗信署長は「運動期間中は飲酒運転など悪質、危険な交通違反の取り締まりを強化するとともに、関係機関と連携して交通安全思想の普及、浸透を図るほか、児童生徒等に対する交通安全教育なども進めていくので、皆さんには理解と協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
そのほかにも、3月末現在における同署管内の交通事故件数が21件発生し、前年同期に比べ10件増加していることや、飲酒運転も同期間中に12人が検挙されており、根絶に向けたなお一層の取り組みが必要であることなども訴えた。
誓いの言葉では、新入学児童を代表して仲宗根悠真君(平良第一小学校)、與那覇芽依さん(同)が、横断歩道は大きく手を挙げて渡ることを誓うとともに、大人たちに対しても「お酒を飲んだら絶対に運転しないでね」と呼び掛けた。
そのほか式では、小学校新入学児童に対して、交通安全グッズとしてランドセルカバーとレッスンバッグも贈呈された。