環境と共生、エコ庁舎へ/市役所
駐車場に太陽光パネル/3597枚、来年稼働目指す
市、事業者と契約締結
宮古島市(座喜味一幸市長)が市役所庁舎で使用する電気を発電する太陽光発電パネルを庁舎駐車場に設置する整備が、今月から本格的に動き出した。3月29日には同施設を設置して保守メンテナンスも行う民間事業者との間で契約書も締結した。市では再生可能エネルギーの利用で、二酸化炭素排出削減や電気料金の圧縮にもなるとしている。2023年2月の稼働を予定している。
市では、庁舎東側の市民駐車場と公用車・職員用駐車場の一部に架台を設置し、6047平方㍍、3597枚の太陽光発電パネルを敷き詰める。
市は保守メンテナンスを含めた費用を民間事業所に支払って管理を委託。売電は予定していない。
事業費は7億8000万円で国の補助金が4億2000万円、市の持ち出しは3億5600万円。
年間の負担額は上限で3560万円。市役所の電気料金は約3800万円かかっており、市ではこの設備の稼働で、約230万円の削減を見込んでいる。
市財政課では「市役所の公用車が140台程度あるが、そのうち100台を電気自動車に今後替えると、その台数分のガソリン代が削減されて、電気自動車の充電は太陽光発電で行えることから、さらに効果が期待される」としている。
同課によると、年間の公用車のガソリン代は約1000万円程度としており、施設の稼働と公用車の電気自動車への移行によるCO2削減効果を強調している。
現在の市役所駐車場は「青空駐車場」だが、高さのある架台を設置して太陽光パネルを敷き詰めることで日よけ、雨よけを兼ね、「屋根付き駐車場」となることから、市民の利便性も向上するとしている。