05/02
2025
Fri
旧暦:4月5日 友引 辛 
環境・エコ
2022年4月10日(日)9:00

ジュゴンの喰み跡確認/環境省調査

池間東部など3カ所/周辺海域に生息の可能性

 

伊良部島で確認された喰み跡(環境省ホームページより転載)

伊良部島で確認された喰み跡(環境省ホームページより転載)

環境省が実施した「2021年度ジュゴンと地域社会との共生推進委託業務」の結果概要がこのほど発表され、宮古地区で実施した池間島東部など3カ所すべてで、絶滅が危惧されているジュゴンのものと思われる海草藻場の喰み跡が確認された。宮古を含む先島周辺の海域については特に生息の可能性が高いとして、詳細な調査を行う必要があるとしている。

この調査は、沖縄本島北部と南西諸島で行われ、南西諸島の宮古においては伊良部島の佐和田、来間島東部、池間島東部の3カ所が対象となった。

調査結果では、宮古の調査箇所すべてでジュゴンの喰み跡が確認された。さらに、確認された喰み跡すべてにおいて、その特徴である海草類の地下茎が露出していることを確認。地上部のみを食べるアオウミガメのものとは明確に異なることが確認されたとしている。

喰み跡の確認は、潜水調査で行われ、伊良部と来間は昨年末に、池間島は今年の2月の調査で確認された。

そのほか、昨年8月に行われたドローンによる調査では、佐和田地区沖合でジュゴンと形状が類似した大型動物が撮影されたが、解像度が不十分なことから種の特定はできなかった。

そのほかにも、佐和田の海草藻場では、大型動物のふんも採取。DNA分析を行ったがこちらも種の特定はできなかったとしている。

今回の調査結果を踏まえて同省では「宮古や八重山地域の周辺海域ではジュゴンの生息の可能性が高いことが再度確認された。今後は餌場としての海草藻場の利用状況やモニタリングやその保全に関する教育普及の実施などを検討していくことが必要と考えられる」との見解を示している。

池間島周辺でもジュゴンの喰み跡が確認されたことについて、池間自治会の仲間広二会長は「ジュゴンが食べた跡の海草を池間島では以前から『ジャンヌヒギ』(ジュゴンのひげ)と呼んでいた。私もその食べた跡を何度も確認しており、ジュゴンが生息していると思っていたので今回の調査結果でそれが確信に変わった。池間にとっては素晴らしいニュースだ」と喜んだ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年5月1日(木)9:00
9:00

子どもは無料や半額

児童福祉週間で各施設   最大11連休となるゴールデンウイーク(GW)が始まっている。入域観光客数がコロナ禍以前に戻りつつある宮古島では多くの観光客が訪れ、各空港が混雑しているほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れなどでにぎわいを見せ…

2025年4月23日(水)9:00
9:00

多良間島、3部門で上位/マリンダイビング大賞

「初めて行きたいエリア」1位/スキューバダイビング専門ウェブサイト   【多良間】年間125万人が利用するスキューバダイビングの専門ウェブサイト「マリンダイビングWEB」が発表した「マリンダイビング大賞2024」の年間ランキングで、多良間・水納島が「…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!