反収8・5㌧、糖度は14・66度/沖糖、原料搬入を終了
搬入量13万6400トン、平年上回る
沖縄製糖宮古工場は24日までに、2010―11年産サトウキビの搬入を終えた。搬入量は当初見込みより約1400㌧多い13万6431㌧、反収(10㌃当たりの収量)は8・5㌧だった。平均の糖度は14・66度といずれも平年の成績を上回る豊作型となった。1㌧当たりの農家平均手取り額は国の交付金を含めて2万3336円。
同工場は今期、1月7日から搬入および製糖操業を開始。きょう25日には操業の全工程を終える。開始当初は天候不良の影響で一時工場の停止を余儀なくされたが、その後は予定通りの工程で工場を稼働させ、手刈り、機械刈りの各原料を効率的に搬入してきた。
平均の糖度は前期に比べて1度弱低下したが基準糖度帯(13・1~14・3度)以上の原料が全体の60・71%、基準内は30・23%、基準以下は9・06%と高品質を裏付けた。
収穫方法をみると機械刈りが全体の35%を占めており、右肩上がりでハーベスターによる機械刈りの割合が上昇している。生産農家の高齢化および労働力低減の観点から、今後さらに機械刈りが進むものとみられる。
砂川玄悠専務は「操業当初は天候が悪くて心配したが、農家やハーベスターのメンバーの臨機応変な対応で結果としてスムーズに進めることができた。8・5㌧の反収と14・66度の糖度は平年値の成績を上回るもの」と話した。今後は「機械刈りが増えるだろう」と指摘し、課題の一つとして生産現場に応じたハーベスターの導入などを挙げた。