【新型コロナ17日】宮古44人感染 入院5人、病床使用率7.6%
【那覇支社】県は17日、宮古島市で新たに44人(前週比5人増)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。直近1週間の新規陽性者数(人口10万人当たり)は624.26人と拡大が続く一方、市内の入院者数は5人、病床使用率は7.6%にとどまっている。県全体では、日曜日としては過去2番目に多い1315人(同162人増)の新規感染が判明した。
市内で新たに感染が判明したのは、10歳未満~70代の44人年代別の内訳では、10歳未満と40代の各11人が最も多く、次いで20代10人、30代6人、10代と60代、70代が各2人だった。
職業別では、小学生の8人が最多で、サービス業6人、会社員5人、飲食業と無職が各3人、製造業2人などが確認された。
市内で入院中のコロナ患者は、宮古病院の5人(中等症2人、軽症3人)のみ。そのほか、宿泊施設療養中が28人、自宅療養中が277人、入院・療養等調整中が98人。
同日、圏域別の病床使用率は、宮古圏域(確保病床数66床)が7.6%、八重山圏域は入院者11人(同44床)で25.0%だった。沖縄本島は同330人(同523床)で63.1%と、県が国に「まん延防止等重点措置」指定の要請を検討する一つの目安(各圏域ごとの病床使用率60%以上)を2日連続で超えた。
県保健医療部の宮里義久感染対策統括監は、重点措置の要請については、14日に発表した県対処方針の効果を注視する姿勢を改めて示しつつ、「医療がひっ迫する状況を少しでも早く解消していかねばならない」と強調した。
その上で、「高齢者が感染すると入院につながりやすい。高齢者が入院しないよう清明祭の対応、高齢者に接する際の配慮などが必要だ」との考えを示した。
県全体の新規PCR検査の陽性率(直近1週間平均)は16.0%で、前日(15.9%)から微増した。直近1週間の新規陽性者数の前週比は1・11倍で、増加傾向を示す「1」を上回る状況が続いている。