右折専用が2車線に/郡農協前交差点
宮古島署 安全運転呼び掛け
県道78号線(平良城辺線)の郡農協前交差点で20日、車線変更が行われた。市街地から城辺方面に向かう3車線のうち、右および中央車線が右折専用となった。城辺線を直進または左折する場合は、左車線を走行しなければならない。変更に気付かない運転手も見られ、変更後の約30分間で、車11台が中央車線を直進するなどしていた。
右折車線の増設は、サンエー宮古島シティが宮古空港前にオープン(6月)することに備えたもの。市街地からの往来が増えて混雑が予想されるとして、県の許可を得た上でサンエーが改良工事を発注した。
郡農協前交差点は、城辺方面に向かう道路が3車線あり、中央車線は直進、右車線は右折、左車線は左折となっていた。
この日から右車線と中央車線が右折専用になった。2車線は工事によって交差点内の車道が赤茶色に色分けされている。
20日は車道に描かれている矢印表記を変更した。工事のための交通規制を午後2時に解除して、車線変更が実施された。
変更後に本紙記者が確認したところ、約30分間で中央車線を直進する車が6台、交差点内で左車線に移動する車が5台見られた。左車線の運転手が道を譲り、接触はなかった。
宮古島署によると、同日午後5時時点で同交差点の交通事故の発生報告はないという。同署は車線変更に注意し、安全運転するよう呼び掛けている。
車線変更の様子を見守った県宮古土木事務所の上原正也所長は「明確に右折する車線だと表示をした上で、車線変更を実施している。基本的には大きな混乱はないと思っている」と述べた。