暴力団いない海浜に/安全安心確保へ決意
介入阻止で同盟結成/市、警察、関係団体
宮古島市海浜・海域への暴力団等介入阻止同盟の結成式が26日、市役所で行われた。市や宮古島警察署などの関係団体が参加し、暴力団等からの不当要求を拒否し、暴力団等のいない安全安心な宮古島市内の海浜・海域に向けて決意を新たにした。同同盟は民間企業なども会員となることが可能で、マリンレジャー業などの企業にも参加してほしいと呼び掛けている。
市内のビーチでは反社会的勢力と思われる関係者がビーチを不法に占拠し違法なマリンレジャー業行為が見受けられるようになっており、強引な客引きやルールを守らない水上バイクの走行など市民、観光客が危険な目に遭うことが懸念されている。それらを踏まえて、今回の同盟は課題解決のために関係機関が緊密に連携し課題解決に取り組んでいくという。
式では座喜味一幸市長は「本格的なマリンレジャーシーズンを迎え、観光需要も回復の兆しを見せている。市を訪れる観光客には素晴らしい宮古島の海で安心安全なマリンレジャーを楽しんでもらいたい。各関係機関の皆さんと海浜、海域への暴力団等介入阻止同盟を結成し、今後は緊密に連携を図りながら課題解決に取り組んでいきたい」とあいさつした。
宮古島警察署の仲宗根宗信署長は「沖縄本島でも検挙事例があるほか、同署管内でも反社会勢力の関係者を検挙している。宮古島市は県内有数のリゾート地。海浜や海域から暴力団等の反社会勢力の介入を阻止し、住民や観光客など利用者の安全や安心に努めより良い環境を作ることが重要。県警察などが皆さんを強力にバックアップしていく」と述べた。
宮古島漁協組合長で宮古島美ら海連絡協議会長の栗山弘嗣さんが暴力団等反社会的勢力を▽宮古島市に入れない▽恐れない▽資金を提供しない▽利用しない▽交際しない│を徹底し、安全で安心な市の実現にまい進すると宣言した。
式では県暴力団追放県民会議の大里英男専務理事から「宮古島市海浜・海域への暴力団等介入阻止ステッカー」が贈呈された。
同盟の主要組織は次の通り。
宮古島市▽宮古島観光協会▽県宮古事務所▽県宮古土木事務所▽県宮古農林水産振興センター▽宮古島警察署▽宮古島海上保安部▽宮古島商工会議所▽伊良部漁業協同組合▽宮古島漁業協同組合▽池間漁業協同組合▽宮古島美ら海連絡協議会