感染防止対策の徹底を/座喜味市長
観光客、市民に訴え/GW人流増で拡大懸念
29日から始まる大型連休(GW)を前に宮古島市の座喜味一幸市長は28日に市役所で会見を開き、市内で新型コロナウイルス感染症の感染拡大状態となっていることを踏まえて、観光客に対して、体調不良の場合は宮古島への来島を控えるか延期するよう求めた。さらに、市民に対しても期間中における基本的な感染防止対策の徹底を訴えた。
座喜味市長は、市が2月7日に県のまん延防止等重点措置区域から解除されたが、ここ数週間で増加傾向になっていると説明。市によると27日時点で1週間の陽性者が509人となり、人口10万人当たりでは919・20人と、極めて高いことを訴えた。
その上で「大型連休に入り、観光客や帰省する人など人の動きが増加すると見込まれ、期間中の飲食、イベント等により感染がさらに拡大することが懸念される」と訴え、「これまでと同様にマスク着用、手指消毒、換気をしっかり行い3密を避けるなど基本的な対策を改めて一人一人が意識し、実行していくことが感染拡大防止につながる」と強調した。
市民に対しては「年代別で見ると40代以下に多く、特に10代、10歳未満の感染が増加している。子供からの家庭内感染が広がっていると考えられる。各家庭で毎日の検温等の健康観察を実施し、3密を避け、発熱、のどの痛み、鼻水などの症状がある場合は外出を控え、室内の換気を十分にするなど対策の徹底をお願いしたい」と求めた。
また、重症化リスクの高い高齢者に感染を広げないために「高齢者と接する人は感染リスクの高い行動は避けるようにしてほしい」と述べた。
そのほか、無料PCR検査が5月31日まで延長となったことや、連休期間中も市の電話相談室を29日、30日、5月3日および4日の午前中は開所すると発表し「発熱や感染に関する不安等があれば電話で相談してほしい」と話した。
会見には大城裕子教育長も同席した。