佐渡山、全日本初制覇/宮古出身
重量挙げ女子55キロ級
第36回全日本女子ウエートリフティング選手権大会は28日、愛媛県の新居浜市市民体育館で開幕した。女子55キロ級で宮古島市出身の佐渡山彩奈(いちご)が初優勝を飾った。スナッチ85キロ、ジャーク106キロのトータル191キロで、2位に9キロ差をつけた。佐渡山は「全日本選手権での優勝は初めてなのでうれしかったが、狙っていた記録に届かなかったことが心残り」と振り返った。
スナッチ、ジャークともに1回目の試技を失敗したが、監督から「1本目を成功したつもりで落ち着いていってこい」と助言を得て、気持ちを切り替えた。
佐渡山は「焦らずに臨めた」と2回目、3回目とも成功。スナッチもジャークも記録を伸ばし、栄冠を手にした。
大会3週間前に腰を痛め、1週間後から練習を再開。調整は難しかったが、何とか大会に間に合わせた。
世界選手権やアジア選手権の出場を狙っており、目標としてたトータル195キロには届かず、「1本目の失敗が痛かった」と分析した。
昨年の東京五輪に出場できず、落ち込んだという。今は2024年のパリ五輪を見据えて、気持ちを新たにしてトレーニングに汗を流している。